すっぽんの養殖について

すっぽんの養殖について

残念ながら、野生のすっぽんを河川で見かけることはあまりなくなりました。

 

すっぽんを庶民が食べるようになるのは江戸時代なのですが、そのころは沼や河川にいけばいくらでも生息していたのでしょう。かなり安い食材だったようです。

 

いまではすっかり超高級食材ですが、すっぽんにとって快適な飼育環境を用意するには交通量が少なく都市から離れた温暖な平野部である必要があり、もちろん水が豊富でなくてはいけませんね。飼育効率を考えると、水温が30度ほどで冬でも25度以上は欲しいと言いますから、かなり温かい地域になるでしょう。

 

維持費や飼料代の値上がりで養殖業も大変な時期のようです。
すっぽんは肌甲羅もやわらかいので皮膚病にもなりやすく、養殖には細心の注意を払わなくてはいけませんね。料亭の値段が高くなるのも致し方ないことかもしれません。

 

日本で養殖が本格的に始められたのは明治時代のことです。
やはり温かい地域ということで特に九州で盛んで、大分・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島では特に名産になりました。今でも九州は質の良いすっぽんの養殖地として有名ですね。

 

すっぽんは泥水が好きだなどと言っている人がいるようですが、それは大間違い。きちんとした養殖場は管理の行き届いた池ですっぽんを飼育しています。たくさん動いて、たくさん日光浴が出来る環境に育ったすっぽんこそ、理想的な食材となるわけですね。

 

明治時代から行われているすっぽんの養殖にしては、あまり研究がなされていないと言われています。安全で品質の高いすっぽんをいただくのであれば、やはり管理の行き届いた信頼出来る養殖場のものをいただきたいですよね。